水に文字を書く人

石に文字を書く人
砂に文字を書く人
水に文字を書く人

仏教の教えだ。

石に書くと消えない。
砂だといつか消える。
水だと書いた先から消える。

以前は良いことは石に書いても良いのでは?
と思ったが、理想は全て流せる境地になれたら…か?

そうなると、この日記も不要だし…

しかし現実は生きてる限り難しい。
せめて石に悪いことを書きそうになった場合気をつけたいものだ。

花嫁の父を観た

Father of the bride
1950年製作

Spencer Tracyが出ているので観てみた。

息子は嫁をもらうまで、
でも
娘は生涯娘のまま。

と言うセリフ、これは身近でも良く聞くけど、昔から変わってないのね。

当時の結婚式に5000ドル、
400ドルのケーキ
いろいろ費用のかかる結婚式、もっと簡素にするかどうかとかバタバタするのが印象に残った映画。

このアメリカ式結婚式に倣っているのが現在の日本の状況か?最近は少し違うであろうが。

この映画のスペンサートレイシーが若いのにビックリ。
中学生の頃にキャサリンヘップバーンと共演のコメディ映画を観た時のおじさんのイメージだったスペンサートレイシーが、今では私より若い印象。

人生は面白い。

ジェーンオースティンの映画を観た

ジェーンオースティンの映画、Sense and Sensibilityを観た。

1995年の映画らしい。驚いたのは映画の中でElinorという主人公を演じているEmma Thompsonがこの脚本を書いたという事を知った時。

演じているだけでも凄いのに。中でも最後のシーンで、いよいよというある事実を分かった時の演技。私にはそのEmma Thompson演じたそのシーンが文字通り脳裏に焼き付いて離れない。

相手にひたすら想いを寄せながら口に出さず相手の結婚を祝して、その相手が目の前に現れて、そして何と実は結婚をしていなかった事実を知った時の驚き。そしてやっと自分の感情を表してもいいかも知れないのかと言う微妙な喜びのような二つの感情を見事に演じきっていたと思う

人生は面白い。






イージーライダーを観た

2022年6月23日

イージーライダーを観た。

昔なら見過ごしていたであろういいセリフを見つけた。

大地に根を張ってる。
自分の力で生きるのは誇れるよ

主人公のピーターフォンダがオートバイ修理に立ち寄って世話になった村の子沢山の男の人に言うセリフ。

単車に乗って道を走る時に流れる歌の最後、
僕は誰にも従わない。

この歌詞に昔を思い出す。

当時は反抗的だったから…

しかしあれから50年。
若い頃と今では私も変わった。
私の母が歩んだ道も、母が伝えようとした時に突き放し、聞く耳持たずだったが、今やその時の娘の私はいないのだ。

ここまで生きてみて分かること多々ある。

人生は面白い。

70過ぎて思うこと 2

私は人より人生のスタートを切るのが遅い。
遅れていると思う。

唯一早かった事がある。それは小学生3年生か4年生か忘れたけど、笛の練習の時だ。
一生懸命先生の言う通りに指の動きから音の出し方とか自分ながら人より上手に吹けていたと思う。何故みんな上手に吹けないの?と不思議に思ってた。

そして先生が、いちにさんで皆一斉に、ハイ!と号令した時だ。私一人先生に素直に従って音を出したのだ。

このとき皆驚いていた。当の先生さえも。

私は自分が間違ったのか?と思ってしまったが、でも、皆は躊躇してたのだ。

その後直ぐに先生がもう一度で、皆が揃って音を出せた。

今思い出しながら書いているが、ひょっとして私一人が早すぎて笛を吹いてしまったのか?
これを書くまで私一人ちゃんと出来たと自信持っていたのに。何故なら私はその後も、とても上手だった。
しかし、もしかするとそうではなく私の勘違い?

この時以来私は、皆の出方を見て行動するべきと反省したのか?

出しゃばりはダメと思ってしまったか?

せっかく自信があったのに、今これを書きながら実際はどうだったのか、はてな

笑ってしまう。

戦後 NHK 渡辺恒雄

去年2021年の記事

70年にわたり戦後政治の表と裏を目の当たりにしてきた読売新聞グループのトップ・渡辺恒雄氏、94歳。今回、映像メディアによる初めてのロングインタビューが実現した。証言から浮かび上がるのは、歴代首相の“戦争体験”が、戦後日本に与えた影響である。戦争の記憶が薄れゆく戦後75年目の日本。戦後日本が戦争とのどのような距離感の中で形づくられ、現在に何をもたらしているのか。渡辺氏の独占告白から立体的にひもとく。

英語タイトル the remains of the day

The remains of the day

2月24日。

英語版で読んだ。

英語なのでなかなか読み終えなかった。

ところが、昨日と今日で一気に読めた。
Kindleなので読み終えるまで40、そしてやっと50%等表示される。こりゃまだまだ時間要する。

難しい単語は全て調べられないので、分からない単語は調べずに憶測で、またこれは知らないとと思うところは調べる。そして繋がって読める。

aversion
pawn
manouever
mishap
ruse
upheaval
abruptly
racy
congenial



生真面目すぎる主人公の執事。

dignityの内容については日本語版読みたい。

後半70%くらいからスピードアップ。

Miss Kentonといつ会えるか気になる。

やっと逢えてからのところでは、涙無しでは読めない。自分でも不思議なくらい泣けて泣けて。

英語なのに、全部理解してるとは思えないのに、切なくて切なくて、泣けた。

miss Kentonには娘がいて、いずれ孫も産まれる。
ふたりの仕事を通してきた長い付き合いの想い出話で2時間過ごし別れる間際の会話。

これは、どんな人にも人生を振り返った時に思い当る事。

特に年齢積み重ねた私には。

仕事に追われて家庭生活は二の次の人生を送って、私は今娘夫婦、ふたりの孫娘に恵まれている。幸せである。それなのに何故?⁉

このStevens と miss Kentonの最後の会話には胸を打たてる。


それ以外、
1930年代のイギリス、ヨーロッパ、ロシアの時代背景。

迷い込んだ村人達との話も内容が深い。


ノーベル賞受賞も納得した。