NHK特集 35年目の大陸行き

偶然観たが涙無しで見れなかった。

1980年制作なので何と42年前の話だ。更にタイトルが35年ぶりにとあるので1945年に遡る。そして2022年の現在。私自身の年齢、今年72歳になるが、さて1980年代当時私はどんな事をして過ごしていたのかと言うと、自分を見つけようと暗中模索していた。

テレビでは、三十歳の私より十歳くらい上の女性達は生活に追われているように見えた。

戦争が終わった年、混乱状態で中国から引揚げる日本人が子どもを安全のため中国人に預けたというのは聞いた事がある。その親達、兄弟達が35年振りに置き去りにせざるを得なかった、或いは見失った
子供達を探しに中国まで来た話しを追ったドキュメンタリー。しかし最後探しあてたのはたった二組。三百以上いるのに。
更に三千人はいるらしいが…

何組かの当時の話を聞くたびに何とも必死で切実な状況が伝わってくる。

NHKの取材は素晴らしい。
このような番組をこれからも制作して欲しい。

ところで気になった点1つ。

吉林には中国系朝鮮族が住んでいると聞いていたが、ホントなんだと思った。チョゴリ来ている人々が映っていた。この当時から、いやそれ以前から既に住んでいて、そして日本の子供達を引き取って育てていたみたいだ。
これについては、一切言及無いのが惜しい。全部引っ括めて中国人として扱われているようだ。中国語を話しているからか?

でも、私はこの人達は、どうやって流れついたんだろうか?と興味を抱いた。

朝鮮語は話せない、2世三世の中国人になってるのか?

日本に於ける2世、3世在日韓国人と同じなのか?

世界にも日系、中国系、韓国系何々人という扱いか?

話が逸れたが、これを見て戦争は絶対あってはならないという気持ちを強くした。